【目的】

肝スライスやヘパトサイトを用いた薬物代謝研究は、酵素レベルのin vitro試験と比較して、細胞構造を維持していることから、よりin vivoを反映させた結果を得ることができる実験系として期待されている。しかし、スライスは、その調製の困難さや結果の再現性に問題点があり、広く用いられるに至っていない。
今回我々は、短時間に均一厚みのスライス試料を調製し、24時間以上生物活性を維持した条件確立を目的として、新たに生体組織スライサーを開発し、その成果を検討した。

材質:ジルコニアセラミック
形状:丸刃(両刃付け) 直径 30 mm
刃形:A刃
刃厚:0.25 mm
刃間:2.0 mm
(製作協力:エヌティ−株式会社)

基底台:10枚組の刃が取りつけられ、刃の上部には2段ギア方式のモ−タ−(可変速)がフットスイッチで操作できる。

載物台:組織片をセットするスライド式の台。刃の数(10枚)の通り路となる溝が刃幅と等間隔で切ってある。組織片を載せるくぼみが3ヶ所設けられており1回の動作で27枚のスライスが作製できる。

無菌ボックス内に設置されたスライス作製用恒温槽:
上部バットはテフロンコ−トが施され耐電性。デジタル温度計及び撹拌機(30〜120rpm)付属。下部温度調整板は冷却水循環装置より出るホ−スを蛇行させ上部のバットに密着する。
無菌ボックス:殺菌燈および蛍光灯付きグロ−ブドボックス。
冷却水循環装置:冷却水を内臓ポンプにより密閉式で循環させ目的物の温度コントロ−ルを行う。(使用温度範囲;−20℃〜20℃,精度±2℃)
(製作協力:株式会社 マイクロテック・ニチオン)

【結果】 はこちらから